【2008年4月18日】
「愛のカタチ」
ま、人それぞれでしょ。
弘前藩(津軽藩)の二代目・津軽信枚はイケメン児小姓・八木橋専太郎を巡って、家臣・高坂蔵人とホモの三角関係になった。
イケメン八木橋は、殿様(信枚)よりも高坂のほうが好きだった。
高坂は信枚の目をはばかり、同じく津軽家家臣・久里九兵衛の屋敷で八木橋と愛し合うようになった。
八木橋が久里の屋敷に行くようになったのを知った信枚は激怒した。
「この野郎ッ!誰彼構わず別の男と寝やがって!」
と、八木橋をお手討ちにした。
八木橋の処刑を知った高坂は「次はオレだ」と思い、南部藩への脱走を計画した。
が、この計画が漏れ、高坂は信枚の手の者に殺害されてしまう。八木橋と高坂に部屋を貸していた久里も殺害された。
高坂と久里の家臣は弘前城に銃弾を撃ち込むという報復に出た。
信枚は高坂・久里両家の一族郎党をことごとく処刑した。
この騒動で、弘前藩の家臣の数は半減してしまった。
似たような話が、家光将軍にもある。
家光将軍も若い頃はホモで、酒井某という旗本と坂部某という桶屋の息子とホモの三角関係になった。
この三角関係のもつれから、家光将軍は桶屋の息子を湯殿でお手討ちにしてしまう。
これが秀忠将軍とお江の方の心証を悪くし、忠長を偏愛する一因になった。
これを書きながら、「男同士なんて、理解出来ん」と思った。
理解出来んと思ったが、人を好きになったり愛したりするのは人間の感情としてそこにあるものなんだとも思った。