【2009年11月13日】
『風林火山』
はい、そうですね。
孫子の『軍争篇』に出て来ますね。
間違っても焼肉屋やラーメン屋の店名じゃありませんよ。
武田信玄の軍旗で知られる『風林火山』。しかしこれは全文では無い。
全文は『風林火山』のあとに『陰雷』の二文字が加わる。
武田信玄は本来の六文字から『陰雷』の二文字を抜いた『風林火山』を軍旗とした。
武田信玄の没後、本来の六文字を軍旗とした武将が現れる。
うん。
そうだよ。
みなさんの予想通りだよ。
上杉景勝が本来の六文字の軍旗を使った。
疾如風
徐如林
侵掠如火
不動如山
難知如陰
動如雷霆
『風林火山』までしか引用しなかった信玄に対し、景勝は『陰雷』まで引用した。
「陰」は「知り難きこと陰の如し」で、これは相手に気取られないよう行軍することを説いている。
「雷」は「動くこと雷霆の如し」で、「敵前に出現するときは雷(いかずち)のように現れろ」と説いている。