もずの独り言・はてな版ごった煮

半蔵&もず、ごった煮の独り言です。

2019-11-19から1日間の記事一覧

和歌山城

【2008年7月17日】 《異説・松平頼雄伝》 松平頼雄は伊予西条藩主・松平頼純の三男で、嫡子だった。 西条藩というのは、紀州徳川家の分家だ。 「だった」と過去形にしたのは、廃嫡されたからだ。 廃嫡そのものは、大して驚くようなことでも無い。父親…

弘前公園(弘前城)

【2008年10月27日】 弘前藩主・津軽信政と三男・那須資徳はよく一緒に神社仏閣に参詣したり、湯治に出掛けたりした。 父親と息子がたくさんの時間を向き合う。 今の社会でそんなことをする親子は少ない。 何故、信政は資徳と向き合う時間を作ったの…

彦根城

【2008年10月30日】 近江牛。 歴史はかなり古い。 まず、豊臣秀吉の頃に高山右近が友達だった蒲生氏郷や細川忠興に近江牛をごちそうしている。 ここで一つ、ちょっとしたことを思い出す。 高山右近はキリシタン大名だ。 蒲生氏郷もキリシタン大名で…

千秋公園(秋田城)

【2008年11月7日】 秋田城ですか。 佐竹義敦、号を曙山といい、久保田藩(秋田藩)主である。 若い頃から絵を見るのも描くのも大好きな人だった。曙山は画号でもある。 義敦は久保田藩領内の銅山の採掘量を増やして藩財政を建て直そうとし、江戸から…

大阪城公園(大坂城)

【2008年11月11日】 “I CAN NEVER CHANGE IT” (オレは変わらない) 茶の湯というものを武士階級に広めたのは織田信長だった。 そしてそれを根付かせたのが豊臣秀吉と千 利休だ。 秀吉と利休の美意識には決定的な違いがあった。 秀吉は「ド派手、き…

鶴ヶ城公園(会津若松城)

【2008年11月11日】 保科正之という人は会津松平家の藩祖で、秀忠将軍とおしづという女性の間に生まれた。 秀忠将軍にはお江の方という7歳年上のヒステリーママのカミサンがいた。そのせいか、秀忠将軍は恐妻家だった。 秀忠将軍が大御所家康に会い…

小倉城

【2008年11月12日】 小倉藩主・小笠原忠固。 彼は「権力病患者」だった。 「溜間詰めになりたい」といつも考えていた。 溜間(たまりのま)というのは江戸城の部屋の名前の一つで、大名はその家格によって詰める部屋が決まっていた。 たとえば、 御…

姫路城

【2008年11月13日】 河合隼之助。 化政期(文化・文政期)の姫路藩の家老だ。 「天下の三助」 という言葉がある。 これは二本松藩の丹羽久米之助、沼津藩の土方縫殿助、そして隼之助の三人を指す。 この三人は名家宰として知られた。 隼之助の頃の姫…

関宿城

【2008年11月14日☆】 関宿城祭りは関宿城を背に野田市民が大名行列に扮して歩いたり、火縄銃の発射実演等をする。 下総関宿藩主・久世重之は家宣将軍の頃若年寄となり、寺社奉行を経て老中職(国務大臣)に就いた。 重之はちょっと面白い人生を辿る…

福井城

【2008年11月17日】 越前福井藩主・松平光通は38歳で死んだ。 自害したのだ。 50万石の大大名が自害するというのは異常なことだ。 松平光通と正室・国姫の間には布与・市という二人の娘がいた。 ただ、二人の間には男子が生まれなかった。 50…

鶴山公園(津山城)

【2008年11月17日】 現在は「かくざん」と読まれているが、かつてここは「つるやま」と呼ばれていた。 「る」をきちんと発音しなかったため「つやま」と聴き間違った森 忠政が「津山」の二文字を当て字して今日に至る。 似たようなケースで公家の烏…

彦根城

【2008年11月18日】 彦根藩井伊家の初代は井伊直政。 二代目は直孝となっているが、実は直政と直孝の間にもう一人直勝という人がいた。 本来なら、直勝が二代目としてカウントされなきゃおかしい。 が、直勝は二代目として認められていない。 直勝は…

熊本城

【2008年11月18日】 旧赤穂藩士47人(通称・赤穂浪士)が吉良義央を殺害し幕府大目付に出頭したあと、四つの大名家に身柄を預けられた。 熊本藩細川家、松山藩久松松平家、岡崎藩水野家、長府藩毛利家の四家で、このうち、細川家では 大石内蔵助 …

弘前公園(弘前城)《1》

【2008年11月19日】 弘前藩二代藩主・津軽信枚の妻になった二人の女性、辰姫と満天姫(まてひめ)について書く。 辰姫は石田三成の三女で、北政所(秀吉夫人)の養女として信枚に嫁いだ。 この夫婦、誰の眼から見てもラブラブだった。 だがしかし… …

弘前公園(弘前城)《2》

【2008年11月19日】 弘前藩二代藩主・津軽信枚の妻になった二人の女性、辰姫と満天姫(まてひめ)について書く。 満天姫は松平康元の娘で、初婚の相手は福島正則の養子・正之だった。 松平康元という人は、いえやっサンの異父弟だ。 福島正之は養父…

鶴ヶ城公園(会津若松城)

【2008年11月20日】 「勝てば官軍」 こんな言葉がある。 本当にそうか? 陸奥会津23万石松平家は戊辰戦争で薩長軍に敗れたため、戦後処理で会津から青森の斗南に減移封された。 石高は3万石だ。 松平家は窮乏していった。 明治も30年代に入ると…

和歌山城

【2008年11月25日】 慶安4年7月28日。 この日、紀州藩主・徳川頼宣が藩邸で幕府からの取り調べを受けた。 容疑は、謀反。 老中・松平信綱の手元には頼宣の花押の入った手紙があった。 この手紙は由比正雪に宛てたもので、謀反のことが書かれてい…

長浜城

【2008年11月27日】 黒田官兵衛は長浜城に一人息子の松寿丸を置いて摂津有岡城の荒木村重に「謀反をやめるように」説得に行った。 だが、官兵衛は村重に身柄を拘束され、有岡城の土牢に幽閉された。殺害されなかったのは、村重がいずれ官兵衛を召し…

松江城

【2008年12月3日】 松平出羽守宗衍。 出雲松江18万石の大名だ。 3歳で出雲一国の国持大名になった。 5歳のとき、彼は強烈な体験をする。 松江藩領内の空に、緑色の虫が大量に発生した。 「ブーン」と何とも言えない不快な羽音を立てて、この虫は…

大阪城公園(大坂城)

【2008年12月8日】 竹本義太夫が農家の出身だということに驚いた。 良い意味合いで大坂らしさがあると思った。 「トクガワ、なんぼのもんじゃ!」 秀頼母子が自害してから明治維新までの大坂はそういう土地だった。 「ネチネチやりよって。やらしいで…

姫路城

【2008年12月18日】 河合隼之助。 姫路木綿の江戸販売で姫路藩財政を建て直した名家老だ。 この御家老、お菓子好きだった。 このへん、オレに似ている。 それは、どうでもいい。 隼之助は城下の菓子職人を京・江戸・長崎に派遣して技術を学ばせた。 …

彦根城

【2008年12月24日】 彦根藩士・森川許六は 「伊吹蕎麦にかくれなければ、辛味大根また此山を極上と定む」 と書き残している。 伊吹蕎麦のことだ。 伊吹蕎麦は伊吹山で栽培している蕎麦のことで、彦根藩はこれを将軍への献上物としていた。 森川はま…

無題

寝る前に書くことにタイトルなんか付けない。今日の大河ドラマ『武田信玄』「戦は戦場だけに非ず。その陰に醜き駆け引きあって初めて戦なのじゃ」(直江実綱/宇津井 健)武田の海津城に調略をかける直江実綱。戦場で「やあやあ我こそは」と名乗って華々しく…